Discovery Tours
 

カンボジアという国
angkor temple

長い戦闘と行政不安の時代から、ようやく抜け出しつつある国カンボジア。その国は今なお多くの克服すべき問題をかかえながらも、着実に復興への足取りを固めています。また今世紀の新しいツーリズムの市場としてベトナムに続いて大変注目をあびているインドシナの国のひとつでもあります。世界中からカンボジアを訪れたツーリストが必ず目指す聖地といえばクメール王朝の残したアンコールワット大遺跡に他なりません。

17世紀のおとぎばなしの一節、「ジャングルの奥深く、隠された荘厳な都市」はどうやらこの地を訪れるツーリスト達ににとっては現実のものとなってきました。
考古学的、歴史的考証は別としても、今日、カンボジアは、是非訪れてみたい国のひとつとして上げられるのではないでしょうか。素朴で温かな人々、その豊富な手工芸品、なにより美しいこの国の風景。そこに足を踏み入れたとき、貴方は何を発見するでしょうか。
万華鏡をのぞくように、この国の魅力をのぞいてみましょう。

地形

タイ、ラオス、ベトナムにその国境を接しています。国土面積181035㎡。カンボジアを貫くメコン川と東南アジアで一番大きな湖トンレサップが まさにエジプトを流れるナイル川のように人々の暮らしに溶け込んでいます。

カンボジアを囲む3つの山脈地帯といえば、南西に位置するいわゆる「象の山」と「カルダモン」北方のタイと国境を接するところの「ダンレック」山脈、北東の角は東方山脈地帯です。その国土のほとんどがトンレサップ湖の肥沃な土地に属しています。

気候は2つのシーズン~乾季:北東モンスーンの影響による涼しい気候。11月から3月にかけて雨季:南西モンスーンの影響で雨の多い季節。4月から10月~にわかれます。年間平均気温は21から35と、そのシーズンにより異なります。

旅行に適した時期は12月から1月にかけてでしょう。湿度は低く雨の少ない時期です。雨季の4月から10月にかけては、雨の多い時期ですが、雨の中にたたずむ幻想的なアンコールワットを訪れるのも良いかもしれません。都に雨の降る如く。

 

angkor

悲劇の歴史
angkor

カンボジア現代史は悲劇と残虐とに満ちたものでした。ベトナムとの国境地帯での紛争、ポルポト派クメールルージュの台頭による、大粛清の嵐。これら恐怖と混乱の時代は1989年ソ連崩壊の年までつづきました。この悲劇の時代を語り継ぐものとしては、旅行者も訪れることのできるトゥールスレン博物館が有名です。

 しかしながらカンボジアは前述のように、アジアの奇跡、偉大なアンコールワットを築き上げた人々の国でもあることを忘れてはなりません。アンコール王朝 ~9世紀から13世紀~ の時代はカンボジア独自の芸術が強くインド文化の影響を受けながら開花した時代でもあります。そしてそれはクメール族がインドシナ半島のほとんどを支配していた時代でもありました。

 

文化と暮らし

クメール語はカンボジアの公用語です。外国人には習得が難しい言語として知られています。1975年以前はフランス語も知識人階層のあいだで広く使用されていました。現在では年輩の人の間で話されています。ツーリストの増加に伴い今では広く英語が使われるようになりました。


タイ、インド、中国料理が巧みにミックスされていることからも判るように、カンボジア料理は、大変美味しいことも有名です。コリアンダ-、ミント、レモングラス3つのハーブの風味はカンボジアの食事の中では欠かせないもののひとつです。フランス料理の影響といえば、地元の市場で売られているフランスパン、カメの肉そしてカエル足などです。

Angkor

芸術と手工芸

Angkor

カンボジア芸術の出色といえば舞踏芸術があげられるでしょう。

舞踏芸術と、その音楽は彼らの暮らし・文化・宗教から切り離すことができません。その重要性は古代のクメール王朝時代から、現在においてもカンボジア文化の特色として受け継がれています。

 クメール文化の芸術性とその技術を再発見したカンボジアの職人たちは、過去から学ぶべく、クメールの彫像、版画そしてアンコールワットの壁画の複製品を生産しだしました。また、織物、銀細工、宝飾品美しい手工芸品の数々はプノンペン、シェムリアップのあちこちで手に取ることができます。

 

さあ、アンコールワットとともにしばしクメール文化の黄金期に思いをはせてみましょう。

そして旅の終わりには、もう一度万華鏡をのぞいてみましょう。きっと最初とは違った模様があらわれているはずです。ヴィクトリアリゾート&ホテルズでつくった旅の思い出とともに。