Discovery Tours
 


ベトナムという国

Vietnamese woman

すげ笠をかぶった人々の姿と緑の水田の国。いまなお残る美しい風景と独自の伝統を大切に生きる人々の国。

戦争終結とともに統一国家となったベトナムはその約20年の歴史を孤立政策とともに歩んできました。しかし近年は徐々に開放政策がとられるようになり、欧米、近隣諸国からのツーリストの数も急速に増えてきました。

おそるおそるこの地へ足を踏み入れた世界中からの旅人たち。そのほとんどが、今ではベトナムの魅力にはまり抜け出せないでいます。 

地形・気候
カンボジア、ラオス、中国と国境を接しインドシナ半島の東沿岸にS字型にのびる地形。

天秤棒の両端にかごを下げたかたちの様にもたとえられます。北の紅河と南のメコンデルタが特に有名です。

国土の4分の3はジャングルや小高い丘で覆われています。ベトナム北部のファンシパン山はこの国の最高峰で、標高3000m以上。

全長3000km以上にのびる海岸線には、美しい砂浜とやしの木が点在します。その沿岸ではたくさんの大小さまざまな岩が海面に突き出ているのをよくみかけます。有名なハロン湾は総数大小3000もの岩が海面にあらわれた景勝地。このハロン湾はユネスコの世界遺産としても登録されています。

Tra Su National park
Monkey bridge


南北に細長くのびたベトナムでは、南部は熱帯に属し、乾季と雨季にわかれ、( 5月から11月までが雨季にあたり激しいスコールがさっと降るのが特徴的)北部は温暖な気候で、日本のように四季がみられます。また、北部の山岳地方では冬には雪が降ることも。平均気温は南部で27度、北部では21度。 


文化

むかしの言い伝えによれば、ベトナム人の起源は山の神のオウコウ皇女と海の神のラク・ロン・クァン皇子とのあいだに生まれた、100人の子供たちであるといいます。それぞれ50人づつの子供たちが海と山での生活を営み始めたのが、この国の始まりだそう。

基本的にその文化は中国とインドの影響をつよく受けています。

現在のベトナムの文化そして、ベトナム人、ベトナムの国のありようは過去1000年以上にわたり侵略と抵抗を繰り返しつづけた歴史から培われたものだといえましょう。

民族
人口約7500万人、54の少数民族と人口の90%をしめるキン族(ベト族)で構成されています。

少数民族( タイ、モン、ムォン、ダオ、クメール族 )はその多くが山岳地帯に住み独自の文化と言葉を有しています。

Sapa girl

暮らし
Floating market

ここを訪れる旅行者がベトナム庶民の生活をのぞくのに最適な場所は、ベトナム全土にあるローカルマーケットでしょう。豊かな食材にあふれた活気あふれる市場は、たくましい庶民の生活をほうふつさせます。特にメコンデルタの水上マーケットは米、農産物などを積んだボートが忙しく往来していて、この国が、多大にメコンデルタの豊穣と恩恵を受けていることを感じさせます。

さて、ベトナムのマーケットでは実にさまざまなものが売られていますが、ベトナム北部の少数民族の村では、「ラブ・マーケット」なる、お互い結婚相手を探す為の奇妙なマーケットまで存在します。


芸術品・手工芸

ベトナム人は概して手先の器用な民族でその工芸品は世間にひろく認知されています。これらの工芸品は今日、彼らにとっても重要な収入源のひとつでもあります。
有名なものとしては、タペストリー、刺繍、シルク製品、陶磁器、銀細工、漆器、などがあげられます。
 

現在ではベトナム全土を旅するのは、そんなに難しいことではなくなってきました。道路、交通、またツーリストに必要な施設も、十分整備されています。
多くのツーリストがベトナム人のまじめで素朴な人柄と、そのシンプルな暮らしに触れることでしょう。
時に、民族衣装のアオザイをまとった美しい女性に魅了され、そして疑いなく偉大なメコンデルタの大自然の豊饒に感銘を受けることでしょう。

Chau Doc weaver

期せずしてベトナムの魅力にはまった先人たちに続いて、貴方もご自分でこの不思議で、チャーミングな国を体験してみませんか。もちろん今度の旅はヴィクトリアスタイルで。